麻見和史 死者の盟約―特捜7―

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    麻見和史

    題名
    死者の盟約―特捜7―

    出版社
    新潮社

    出版社による梗概
    顔を包帯で巻かれた絞殺体の謎。同時に起きる誘拐事件と連続殺人。TVドラマ化『特捜7』第2弾!

    傷一つない死体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いたのか? 警視庁捜査一課七係「特捜7」が動き出す。心配性のエース岬怜司を補佐するのは、超楽天家の里中宏美。事件発生と同時に、被害者の息子が誘拐され、犯人は「父親を電話に出せ」と要求してきた。二つの事件は誰の仕業か? 奇妙にもつれ合う事件の連続に「特捜7」が挑む!

    定価
    本体1,700円+税

    感想
    特捜7―銃弾―の2作目にあたります。本作も岬怜司と所轄署の女性刑事里中宏美がコンビを組みます。前作同様に里中の言動とそれに対する岬の心のツッコミがあります。里中のおかしな言動の登場回数は前作と比較して少ないですが、岬のツッコミが深くなっていて、フフフという笑いを誘ってくれました。

    別部署(人物)との軋轢が描かれてありますが、その意味では今野敏の「碓氷弘一シリーズ」と似ているかもしれません。本作の方が、さらりとしてあたくしの好みではまります。警察捜査の手順・必然など納得感があります

    出版社の梗概でお分かりのように、事件はかなり複雑な様相を呈しますが、伏線や読者の疑問を上手く拾って織り込んであり、読後に疑問は残りませんでした。
    ただし、読者に疑問の余地を残さないようにとの判断でしょうが、描写がくどい場面がありました。あくまでもあたくしの感想ですが……。そんな細部まで理由を説明しなくてもよいのではないか? というくどさです。思い切って読者の判断に任せてもよかったのではないでしょうか?

    作者のブログを拝見すると、かなり苦労されてプロットを組み立てている様子が分かりますが、上記の読者サービス的な説明を含めて、きっと真面目な方なのでしょう。
    シリーズの次作以降に繋がる謎も提示されてますから、楽しみです。
    前作中からささやかれている、女性刑事だけによる捜査チーム「乙女特捜」は、同じコンセプトのTVドラマ「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」がオンエアされてしまいましたので、一作品としての実現は難しいかもしれませんね。アイデアは麻見和史の方が先なことを付け加えておきます。

    /10点

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