作者
麻見和史
題名
真夜中のタランテラ
出版社
東京創元社
出版社による梗概
「義足のダンサー」として知られていた桐生志摩子の死体が、奇妙な状況で発見された。発見現場は彼女とゆかりの深い野外劇場の裏手。健常だった右足は切断されて行方不明。そして左足の義足は、持ち主不明の義足とともに赤い靴を履いた状態で舞台に置かれていた。それは、彼女が自らを重ね合わせていたアンデルセンの童話『赤い靴』をなぞらえたかのような光景であった。赤い靴の呪いで、切断されてもなお踊り続ける足――。桐生志摩子の夫から相談を受けた若き義肢装具士の徹と、再生医療の研究者の鴇は調査を進めていくが……。著者渾身の傑作ミステリ。鮎川哲也賞受賞第1作。
定価
本体1,600円+税
感想
少し気になったことがあったので読み返した作品です。
著者の麻見和史は2006年9月に『ヴェサリウスの柩』でデビューし、鮎川哲也賞を受賞しました。そして、2作目がこの『真夜中のタランテラ』で、2008年9月発刊です。間が2年空きました。更に3作目の『石の繭 警視庁捜査一課十一係』が2011年5月ですから、2年半の間隔です。以降、年に1作~2作と順調(?)に著わしております。
今回読み返したことの理由は、
1.なぜ本作以降2年半も書けなかったのか?
2.なぜ3作目以降順調になったのか?
3.参考文献の不思議
を確かめたかったからです。
1と2についてはあたくしなりにわかったこともありますが、作者に失礼になるので多くは書きません。ひと言だけ……、調べたことを書きすぎると、袋小路に入ってしまうようです。
3の参考文献は前回読みました『屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香』で気になったのです。
この巻末に記載されました参考文献に『図解検死解剖マニュアル』とありました。多くの文献中の一冊ですが、こんな本を参考にしたんだ~、と頭の中で想像しました『図解検死解剖マニュアル』を……。ちょっとグロかったです。
そして、本作の参考文献にも不思議な題名がありました。
『よみがえるおっぱい―― 義肢装具士・中村俊郎の挑戦――』です。気になりませんか? 『よみがえるおっぱい』。『おっぱい』ですよ、おっぱい。日常的に使わない言葉です『おっぱい』!(もうええちゅうに)
その他にも面白そうな文献やインターネットのサイトが巻末に記載されておりました。
参考文献に注目する読者は少ないと思いますが、あたくしは大好きなのです。
6/10点


