作者
宇江佐真理
題名
通りゃんせ
出版社
角川書店
出版社による梗概
25歳のサラリーマン・大森連は小仏峠の滝で気を失い、天明6年の武蔵国青畑村にタイムスリップ。驚きつつも懸命に生き抜こうとする連と村人たちを飢饉が襲い……時代を超えた感動の歴史長編!
定価
単行本 本体1,600円+税
文庫版 本体640円+税
電子書籍版 本体640円+税
感想
梗概は文庫版を載せました。単行本の梗概はネタバレ満載です。
現在、遺作である「うめ婆行状記」が朝日新聞に連載されている、時代作家の宇江佐真理ですが、本作の書き出しは現代です。そこから天明の時代に主人公がタイムスリップするという、賛否が分かれる作品を仕上げました。
この書評でも以前紹介しました、倉阪鬼一郎の「命のたれ 小料理のどか屋 人情帖7」もタイムスリップものでしたが、倉阪のシリーズ中の一作とは違い、こちらは単発ものです。
自分でも書いておりますが、あたくしはタイムスリップものは好きなんですよ。好きな吉原(遊郭ですよ ソープじゃありません)も少しですが出てきて嬉しい限りです。それと、随所に落語由来と思われる描写があり、これまた嬉しく思いました。
いきなり現代からタイムスリップした25歳の男が『絣(かすり)の着物』や『袖無し』という言葉は知らないだろう、という細かな突っ込みどころはありますが、興味深く読めました。
結末をもう少し長くしてもらいたかったという贅沢な感想はありますが、余韻を楽しめということなんでしょうね。
あ~~、腰痛とは無縁だったあの頃にタイムスリップしたい!
7/10点


